ゲイマッサージ。
食わず嫌いと同じで、今まで敬遠してきたが友人が「良かった」と言うので初体験を迎えることとした。
予約は電話で行ったが、緊張するこちらとは裏腹に明るくハキハキとした対応に好印象を抱いた記憶がある。
日時や特にマッサージを受けたい患部を簡単にヒアリングされ、マッサージとしての質は高そうに思えた。
当日が少し楽しみであり、それとは裏腹に不安な気持ちを抱く自分がいた。
当日、お店に行くと受付の段階から心地良い芳香剤の香りがした。
施術台に乗せられ、マッサージ士の方とご対面。
ゲイマッサージと聞くと、ゴツゴツのガチ系の方かなと思っていたが、自分の担当の方は少し華奢な方で、遠目に眼鏡を外せば女の子にも見えそうな方だった。
物腰は柔らかいが、声や仕草はやはり男という感じだったが、純粋にマッサージが楽しみで仕方なかった。
マッサージの流れとしては最初にどこを重点的にマッサージするか確認を受けた。
正直、普通のマッサージもあまり行かないため、どのように答えていいのかもよく分からない手探りの状態であった。
自分は昔ヘルニアを患っており、腰がどうしても疲れやすい身体だった。
腰をかばうように無意識にしているようで、背中や肩などの周囲部分に疲労が波及してしまう。
それを最初のヒアリングの際に伝えると、マッサージ士の方も汲み取ってくれたようでお任せでお願いした。
マッサージが始まるとやはり力強く、男同士のため、身体の揉み方も流石であった。
途中に力が強すぎたり、コリが強いところをピンポイントで触られたときなどは正直痛いなと感じるときもあったが、少し身をよじるようなこちらの動きを感じ取るように力を緩めたり、熟練の経験を感じることができた。
ゲイマッサージとしての特徴をあまり自分は感じることができていないかもしれないが、純粋に担当のマッサージ士の方のテクニックが凄く、施術のほとんどはうとうとして、心地良く寝落ちすることができた。
仕事の疲れもあり、あっという間に終了の時間が来てしまったが、延長を申し出ると快く受けてくれた。
オススメのオイルマッサージがあると言われたときは少し不安を抱いてしまったが、私の場合は特に不快な施術をされることはなく、柑橘系の鼻孔をくすぐる香りに包まれながらオイルマッサージを体験できた。
彼女にマッサージをしてもらうことが度々あり、オイルマッサージをしてもらったこともあるが、ゲイマッサージの場合には男性の施術ということもあり、力加減は丁度良かった。
途中からは最初に抱いていた不安も払拭され、担当のマッサージ士に身体を委ねていたと思う。
マッサージ終了後は簡単に身体の状態について教えていただき、疲労を軽減する日常生活の工夫(姿勢など)を教えてもらいました。
次回の予約について聞かれましたが、たまに行く悦びがあると思っているため、この段階では予約はしませんでした。
しかし帰り道の身体の軽さなどを身をもって感じることができたため、また行きたいと強く感じることができた体験になりました。
感想として自分の場合は「ゲイマッサージ」という、いわゆる「ゲイ」の部分をあまり感じさせない体験だったと思います。
通常の旅館やマッサージ店で男性の担当者がマッサージしてくれたという認識に近いものがあります。
もしかするとそっちの気が少ない自分みたいな方に対するマッサージと、そっちの興味が強い方に対するマッサージで内容がことなってくるのかもしれません。
私としては身体の疲れを取ることができ、日常生活に活かすことができる助言を頂くこともできたため、十分満足いく体験になったことは間違いありません。
この体験談を見た方も、もし興味が少しでもあれば食わず嫌いにならずに体験してみることをおすすめします。
好き嫌いはもちろんありますが、サービス業という点から不快な体験にはならないと思いますよ。